お中元とお歳暮の豆知識
お中元・お歳暮
お中元は、お世話になった人に日頃の感謝を込めて贈る夏のご挨拶です。
中元とはもともとは道教の習俗の1つで、旧暦7月15日のことです。この日に行われていた祭りに仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が混ざり祖先の霊を供養する日とされるようになり、江戸時代以降は「盆の礼」として親類やお世話になった人に贈り物をする習慣へと発展して、現在に至っています。
お中元は、東日本は7月上旬~15日まで、西日本は7月中旬~8月15日までが一般的です。
これを過ぎるときも、表書きを立秋(8月8日か9日)までは「暑中御見舞」に、立秋以降は「残暑御見舞」に変えれば失礼はありません。贈り先が目上の方の場合は、それぞれ「暑中御伺い」「残暑御伺い」とします。
お歳暮は、日頃お世話になっている方々に対した1年の締めくくりにお礼の気持ちとして贈るものです。
その起源は江戸時代までさかのぼり、毎年2回の盆と暮れの時期に、長屋の大家さんや取引先に対し「日頃お世話になっています。これからもよろしくお願いします」という意味を込めて、店子や商人が贈り物を持参したのが始まりの1つといわれています。それが商習慣と結びつき、現在に至っております。
お歳暮を贈る時期は、東日本は11月下旬~12月20日前後、西日本は12月初旬~20日前後となっています。
年内に届かない場合は、関東地方では1月7日(松の内)までに、関西地方では15日までに表書きを「御年賀」として贈ります。その後立春(2月4日頃)までの間なら「寒中御見舞」として贈ります。
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熨斗(のし)紙の豆知識
熨斗紙の豆知識
「熨斗(のし)」は、昔は薄く伸ばしたアワビを縁起物として贈り物に添えていたことに由来しており、「のしあわび」の略です。
現在は簡略化され、印刷熨斗や折り熨斗(色紙を細長い六角形に折りたたんだもの)を使用した「のし紙」や祝儀袋が一般的となっています。品物と一緒に目録をつけて贈るというしきたりも簡略化され、相手に中身を伝えるため、のし紙の表書きを書くようになりました。
また、のし紙をかけることは昔から引き継がれている正式なマナーですが、ご家族や友人やなど身近な相手の場合はリボンでのラッピングでも問題ありません。 ただし、のし紙をかけたらリボン掛けはしないようにしてください。のし紙は和風、リボンは洋風のラッピング様式だと思っていただければよいでしょう。
一般に、のしの印刷された慶事用の印刷掛紙を「のし紙」と呼ぶこともありますが、弔事のときは、熨斗(のし)は印刷されていないので「のし紙」とは言わず、「掛紙」といいます。
水引き(みずひき)は、5本(3本・7本もあります)まとめたものを1本としますが、結納、結婚の時は夫婦水引(めおとみずひき)といって、夫婦は2人で1組という意味合いから10本にして使います(ご両家が合わさるという意味合い)。
「のし紙」には、大きく分けて1.紅白蝶結び 2.紅白結び切り 3.黒白結び切り 4.黄白結び切り の水引の結び方で4つの種類に区分されます。
ネットショップ「島原味の麺」では、熨斗掛け包装は「無料」です。お中元やお歳暮などのご依頼届お届け先毎にのしの指定をお願いいたします。
1・紅白蝶結び
結び目を何度でも簡単に結び直せることから、
「何度繰り返しても良いお祝い事やお礼」などに用います。
逆に、「お見舞」や「快気祝い」、「結婚祝い」などは、「何度繰り返しても良いお祝い事」ではないため、「紅白蝶結び」は使用いたしません。
【主な使用例】御中元、暑中御見舞、残暑御見舞、御歳暮、御年賀、寒中御見舞、永年勤続表彰、御祝(祝事全般用)、御出産御祝、御入学御祝、御誕生日御祝、還暦御祝、古希御祝、喜寿御祝、傘寿御祝、米寿御祝、無地祝儀(祝事全般)、内祝(祝事全般用)、御礼(祝事全般用)、粗品、寸志(祝事全般用)、ご挨拶、記念品 等
「紅白結び切り」は、「紅白蝶結び」とは違って、結び目が簡単にほどけません。よって、一度きりであってほしいお祝い事に用います。また、これらの内祝い(お返し)にも最適です。結婚祝いをはじめ、お見舞い、快気祝いなどが代表的です。
但し、婚礼のお祝いや引出物の場合は固く結ばれて離れないことから、「寿 10本結切り」を使用しますので注意が必要です。
2-1・10本結び切(婚礼用)
婚礼関連のお祝いに使用します。
【主な使用例】寿(結婚用)、御結婚御祝、無地祝儀(結婚用)、内祝(結婚用)、寿(結婚内祝い)、御礼(結婚用)
2-2・5本結び切(お見舞)
一度きりであってほしい場合で、のしあわびを付けない用途に使用します。
【主な使用例】お見舞
2-3・5本結び切(快気祝)
一度きりであってほしい場合に使用します。
【主な使用例】快気祝、快気内祝
※病気の完治のお知らせを目的とする「快気祝」と、退院はしているけれど通院や自宅療養が必要なときに使用する「快気内祝」は区別して使用されるので注意が必要です。※
3・「黒白結び切り」は、告別式前後の「御霊前」や「御供」に用います。通夜や葬式の香典、法要のお供え物などには、「黒白結び切り」を使用しましょう。一度きりであってほしい弔事に用います。香典返しなど「志」(弔事返礼)にも使用します。
黒白(双銀)結び切りは、弔事に使用されますが、一般的には、3-1・弔事(蓮なし)ですが、仏式では3-2・弔事(蓮あり)が使うことがあります。
3-1・弔事(蓮なし)
一般的な弔事に使用します。
【主な使用例】お供(蓮なし)、志(蓮なし)、不祝儀無地(ハスなし)、粗供養(蓮なし)、偲び草(蓮なし)
※蓮は仏教の象徴ですから、キリスト教などは、蓮なしを使用します。※
3-2・弔事(蓮あり)
仏式の弔事に使用します。
【主な使用例】お供(蓮あり)、志(蓮あり)、不祝儀無地(蓮あり)、ご仏前(蓮あり)、ご霊前(蓮あり)
※忌明け法要までは、まだ「仏様」になっていらっしゃらないので「ご仏前」「ご佛前」は使用しません(お供、ご霊前)。※
4・「黄白結び切り」は、主に関西地方で用いられる「のし」です。用途は「黒白結び切り」と同じ。通夜や葬式の香典、法要のお供え物など、告別式前後の御霊前や御供に用います。
4・弔事(黄白結び切)
弔事に使用します。主に関西地区で使われる熨斗紙です。
【主な使用例】満中陰志(黄色)、粗供養(黄色)、弔事 無地のし(黄色)、志(黄色)、偲び草(黄色)